大工をしていた文系学生時代
もともとものをつくることが好きで、学生時代は大工のアルバイトをしていたほど。文系学部出身ですが、就職先に製造関係の企業を選ぶことに何の違和感もありませんでした。大工は段取りを一歩間違えれば命の危険を伴う仕事です。あらかじめきちんと作業内容をイメージしてから物事に取り組むという姿勢は、今の工具づくりにも大きく役立っていると思います。
ものづくりが趣味だった、と言っても、大学や専門学校、高校などでしっかりと理系・機械系を学んできたひととは知識の量に最初は大きな差がありました。しかし化繊ノズル製作所は一般的な製造業に比べてかなり特殊。学校で学べる範囲とは異なることもたくさんあります。
わからないことだらけのスタートでしたが、「自分自身の努力で絶対に追いつける」とがむしゃらに頑張ってきた結果が今につながっているのではないでしょうか。